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鉄銭 テッセン

世界大百科事典 第2版の解説

てっせん【鉄銭 tiě qián】

中国で鉄を素材として作られた方孔円銭(穴あき銭)。中国において王朝の主要な通貨であった銅銭はしばしば需要に対応できず,窮余の策として鉄をもって鋳造することがあった。一般には王莽(おうもう)の新朝の末に蜀(四川)で自立した公孫述鉄製五銖銭を鋳造したのが鉄銭の始まりとされるが,近年では湖南省の前漢墓から鉄製の四銖半両銭が出土しており,埋葬用に作られたのでなければ,これが最も古い鉄銭ということになろう。

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大辞林 第三版の解説

てっせん【鉄銭】

鉄で鋳造した銭。寛永通宝一文銭・四文銭の一部、仙台通宝・箱館通宝、盛岡藩の大黒銭・富国強兵銭などがある。

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世界大百科事典内の鉄銭の言及

【貨幣】より

…南朝では北朝の侵略に対抗すべく軍事財政を組む必要から新貨を発行した。宋では孝建四銖・二銖を,梁では五銖の鉄銭を発行したが,前者の場合,民間では新貨を嫌い五銖銭を変造した悪貨(鵝眼銭・綖環(えんかん)銭)が流通するようになった。後者の場合は悪性のインフレーションが発生したうえ,盗鋳が激増したため,民間では鉄銭を嫌って銅銭(五銖)で交換するようになり,梁の末年には銅銭を復活せざるをえなくなった。…

【交子】より

…宋代になると寄附鋪は州・県などの都市にも普及し,したがって手形も普及した。特に四川では宋朝の政策で鉄銭が発行されたが,鉄銭は素材価値低く(994年の銅鉄銭の公定比価は1対10),やや大口の取引になると代価を持ち運ぶのは困難で,手形交子が盛んに用いられた。益州(成都)城内では富豪16戸が連名で官許を得て交子鋪を開き,独占的に交子を発行していた。…

※「鉄銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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