(読み)ずく

精選版 日本国語大辞典 「銑」の意味・読み・例文・類語

ずく づく【銑】

〘名〙
① 「ずくてつ(銑鉄)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 「ずくせん(銑銭)」の略。
咄本・座笑産(1773)弐朱銀「弐朱銀、きんきんとした形にて、遊びに行。道にて、づくに出合ひ」

せん【銑】

〘名〙 小さい鑿(のみ)。小鑿。〔易林本節用集(1597)〕 〔説文解字‐一四篇上・金部〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「銑」の意味・読み・例文・類語

せん【銑】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]ずく
鉄鉱石を溶かし取り出した鉄で、不純物を含むもの。ずく。「銑鉄溶銑
[補説]原義は、精錬された金属。平成22年(2010)常用漢字表から削除人名用漢字に追加された。
[名のり]さね

つく【×銑/×釻/柄】

弓のはず異称。また、そこにはめる金具
鉄棒十手などにつける折れ釘。
荷棒の両端に作った綱をとめるもの。
(柄)かい手棹てざおなどの、手をかける部分呼称

ずく〔づく〕【×銑】

銑鉄ずくてつ」の略。
銑銭ずくせん」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【鏟∥銑】より

…中国明代の《正字通》に〈鉋は鏟を木筐中に銜(ふく)む〉とあり,台鉋(だいがんな)のことを意味すると考えられる。現代は銑の字があてられるが,根拠不明である。鏟(銑)は桶屋,柿(こけら)屋,下駄屋などが用いる。…

※「銑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android