破損した銅器や鉄器を、その割れ目に溶融はんだや銅を流し込み凝固させて修理すること。近世の江戸や大坂には、所要道具を天秤棒(てんびんぼう)で担ぎ、「いかけ、いかけ」と呼び歩き、家々から注文があるとその場にふいごを据えて即座にこの方法で鍋(なべ)、釜(かま)を修理する鋳掛屋がいた。現在では、鋳物製品の巣(空洞)などの不良箇所を補修する一方法として、不良部分に溶湯を静かに適量に流し、不良部分の表面を溶かしつつ溶湯を補給して正しい形に修理する方法が鋳掛tinkering, burning onとよばれる。鋳物製品の不良部の補修はアーク溶接やガス溶接によることが多く、鋳掛は特別の場合でないと行わない。
[井川克也・原善四郎]
立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...