鋼矢板(読み)こうやいた(英語表記)steel sheet-pile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「鋼矢板」の解説

鋼矢板
こうやいた
steel sheet-pile

鋼製矢板港湾河川などの護岸工事や山止め用として用いられる。横方向に連続して打込むが,矢板相互間ジョイントのかみ合せができるので止水性のあるを構築できることに特徴があり,経済性,施工性にすぐれている。形状も,最も一般的なU形,Z形,直線形,H形,鋼管形などがあり,また,U形でも,寸法,鉄板厚,断面性能などの違いでI型からV型まで細分化されているので,状況に応じて最もふさわしいものを選ぶことができる。なお,鋼矢板を使用するほどの剛性と止水性を必要としない山止め用として,軽量鋼矢板 (トレンチシート) がある。

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世界大百科事典 第2版「鋼矢板」の解説

こうやいた【鋼矢板 steel sheet pile】

土止めや水止めに用いられる鋼製の矢板。硬い地盤への打込みが可能であり,また引抜きも容易で反復使用にも適している。 鋼矢板にはその断面形状により,U形,Z形,直線形,H形の4種があり,いずれも圧延によって製造される。矢板は一般に幅方向に接続して打ち込むため,その両端には連結部を必要とし,このような幅方向の連結部を長手方向に有する鋼板を圧延によって製造することは,それ自体一つの技術であった。また当初はまさしく板であったが,長手方向の曲げ剛性などを考慮すると,形鋼のように多少屈曲した断面形状のほうが好ましいこともわかり,直線形鋼矢板も含め現在は形鋼の一種として製造されている。

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世界大百科事典内の鋼矢板の言及

【矢板】より

…このほか,盛土ののり(法)尻での土止めや遮水を目的としたダムなどの基礎コンクリートの下に打ち込む遮水壁にも使用されている。 矢板の種類には,その材料によって木矢板,鉄筋コンクリート矢板,鋼矢板などがある。木矢板としては,マツやクリなどの生材が使用され,地山の硬さに応じて種々の厚さと長さのものが製作されている。…

※「鋼矢板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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