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錦紗(金紗) きんしゃ

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世界大百科事典 第2版の解説

きんしゃ【錦紗(金紗)】

地に文様を縫取織,あるいは刺繡したもの。特に金糸を縫取で織り入れたものを〈紗金(しやきん)〉,刺繡したものを〈繡金紗(ぬいきんしや)〉と呼んで区別することもある。この織法が日本に伝えられたのは元和年間(1615‐24)の頃とされるが,金紗そのものは金襴などと共に室町時代以前に渡来したものと思われる。独特の軽やかな華やかさが賞翫され,夏の袈裟や茶席の書画の表装などに多く使用されてきている。今日〈名物裂〉として伝えられる金紗はほとんどが中国からの舶載裂であるが,〈銭屋〉〈雁金屋〉〈竹屋町〉と呼ばれる裂類は日本製の金紗として名高い。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の錦紗(金紗)の言及

【紗】より

綟り織(もじりおり)の一種。経糸2本を組織単位とし,その一方が搦み経(からみだて)となって,他の一方の地経(じだて)の左右に搦みながら組織される織物。一般に経緯に生糸を用い,強い糊を施して織り上げ,製織後に精練,染色,仕上げを行う。紗はと同様に,中国においてきわめて古い歴史をもつと考えられるが,羅より一層耐久性に乏しいためか,漢から隋・唐にかけて出土する羅ほど多くの例をみない。日本では平安以降〈うすもの〉と称して,装束類の夏衣料に広く活用されてきた。…

【ちりめん(縮緬)】より

…生糸のみ使ったものを本ちりめん,玉糸入りのものは玉ちりめん,紬入りは紬ちりめんなどと呼ぶ。ちりめん緯の配列の違いによってしぼの表れ方,形が異なり,左右1本交互を一越(ひとこし),2本交互を錦紗(きんしや),3本交互を三越,4本交互以上で出るしぼを〈うずら〉,片撚りだけのものは片しぼ,立てしぼ,楊柳と呼び絹縮になる。段ちりめんはちりめん緯と平糸などをさまざまに混ぜて織り込んだもので,経緯に強撚糸を使ったものをジョーゼットクレープと呼ぶ。…

※「錦紗(金紗)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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