鎖鑰(読み)サヤク

デジタル大辞泉 「鎖鑰」の意味・読み・例文・類語

さ‐やく【鎖×鑰】

錠と鍵。また、戸締まり。
密房に入り、―を施し」〈中村訳・西国立志編
外敵侵入を防ぐ重要な場所要所

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精選版 日本国語大辞典 「鎖鑰」の意味・読み・例文・類語

さ‐やく【鎖鑰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 錠前(じょうまえ)と鍵。また、錠をさし、鍵をかけること。戸じまりをきちんとすること。
    1. [初出の実例]「籠子鏁鑰一ケ百三十文」(出典:参天台五台山記(1072‐73)三)
    2. 「戸をたてて鎖鑰をかけると云事はなぜに」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐竹洞詩〕
  3. ( 比喩的に用いて ) 外敵の侵入を防ぐ重要な場所。往来出入りの、だいじな所。要地。要所。〔和英語林集成初版)(1867)〕
    1. [初出の実例]「以て我北門の鎖鑰を叩き、黒龍江上に東洋艦隊を浮べ」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四)
    2. [その他の文献]〔宋史‐寇準伝〕

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普及版 字通 「鎖鑰」の読み・字形・画数・意味

【鎖鑰】さやく

かぎ。唐・韓州劉給事使君の三堂新題二十一詠に奉和す、竹洞〕詩 竹洞、何(いづ)れの年よりかる 初めて竹を斫(き)りて開く 洞門鑰無し 俗客、曾(かつ)て來(きた)らず

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