普及版 字通 「鏤」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] ロウ・ル
[字訓] ほる・ちりばめる・はがね

[説文解字]

[字形] 形声
声符は婁(ろう)。婁は婦人の髪を巻きあげて、すかしのある形。すかすように彫ることをいう。〔説文〕十四上に「剛鐵なり。以て鏤(こくる)すべし」とあり、刻鏤を加える剛鉄の意とする。〔説文〕にまた「夏書に曰く、梁州は鏤を貢す。一に曰く、鏤は釜なり」とあり、夏書は〔書、禹貢〕、一曰の義は〔方言、五〕にみえる。文詞を作るに腐心することを、雕身鏤骨という。

[訓義]
1. ほる、える、きざむ。
2. ちりばめる、かざる。
3. うがつ、とおす、ひらく。
4. はがね。
5. かま
6. 漏と通じ、あな。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鏤 る。蓋(けだ)し金の知利波女(ちりばめ)〔名義抄〕鏤 キザム・ヌル・ホリハム・チリバム・ヱル・ツルギ

[熟語]
鏤花鏤檻鏤句鏤衢鏤刻・鏤骨・鏤彩・鏤章・鏤身・鏤人鏤象・鏤体・鏤板・鏤版鏤氷鏤膚鏤膺
[下接語]
花鏤・金鏤・銀鏤・刻鏤・采鏤・細鏤・錯鏤・属鏤・切鏤・鐫鏤・琢鏤・丹鏤・彫鏤・雕鏤・文鏤・碧鏤・銘鏤

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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