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長安遺跡 ちょうあんいせきChang-an

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長安遺跡
ちょうあんいせき
Chang-an

中国陝西省西安付近にある前漢,および隋,唐の旧都遺跡。周の鎬京,秦の咸陽もこの付近にあったと考えられる。前漢の長安城址は現在の西安市の北西にあり,1956年の秋から発掘が開始された。城壁は周長 25.1km,東西南北それぞれの城壁には3つの門があり,城門から城内に通じる大街は3条の並列した道路から成り,また,城の南西に未央宮殿址があるほか,南郊および東郊で当時の礼制建築が発見されている。隋,唐の長安城は現在の西安市を中心として,その南に広がり,57年から調査が開始された。南北 8.47km,東西 9.55km,周長 35.5kmで,南壁の中央には明徳門があり,ここより南北に通じる朱雀大街は幅 150m以上で,東西方向に 14条,南北方向に 11条の大道が通じている。各坊内には十字路があり,坊牆をめぐらし,東西の市内には,井字形の街路が認められ,整然たる碁盤式の都市計画が試みられていた。皇城,宮城,大明宮の宮殿,園苑も調査され,特に大明宮内の含元殿,麟徳殿などの宮殿址は唐代宮殿建築の貴重な資料となっている。唐代の長安は国際都市で,新羅,日本,渤海,ペルシア,アラビア,インド,セイロン,トルコの人々が住み,景教,祆教,マニ教など西方宗教の寺院も建てられていた。唐以後は政治,経済の中心が東方に移り,都市は次第に衰えていった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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