長期履修学生制度(読み)ちょうきりしゅうがくせいせいど(その他表記)register extending system

大学事典 「長期履修学生制度」の解説

長期履修学生制度
ちょうきりしゅうがくせいせいど
register extending system

2002年(平成14)に大学設置基準等の一部が改正され,職業等を有しているなどの事情により,修業年限を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程履修し,卒業することを希望する者に対して,計画的な履修を認めることができる長期履修学生制度が導入された。学士課程で導入されている例は多くはないが,5年から8年,最長で10年に及ぶ履修を認めているところもある。大学院課程では修士課程,博士後期課程および博士課程の最長在学年度をそれぞれ4年,6年および8年と設定してこの制度を運用しているところが多い。その授業料については,学生の負担軽減を図る観点から,修業年限分の授業料総額を計画的に履修することを認められた一定の期間の年数で納める方法が推奨されている。また履修する単位に応じて授業料を納めることができるようにしているところもある。なお,大学学部および大学院研究科により,入学時に修業年限を決めることを原則としつつ,修学途中年次において新たにこの制度の適用を申請することができる。
著者: 小笠原正明

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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