開て悔しき玉手箱(読み)あけてくやしきたまてばこ

精選版 日本国語大辞典 「開て悔しき玉手箱」の意味・読み・例文・類語

あけ【開】 て 悔(くや)しき=玉手箱(たまてばこ)[=箱(はこ)

  1. ( 宝だと思って開けた箱から白煙が出たという浦島太郎伝説による ) 期待はずれの結果になって失望することのたとえ。あけて悔しき浦島の子。
    1. [初出の実例]「君にあふ夜は浦島が玉手(タマテ)ばこあけてくやしきわがなみだかな」(出典御伽草子・浦嶋太郎(室町末))

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ことわざを知る辞典 「開て悔しき玉手箱」の解説

開けて悔しき玉手箱

大いに期待して中を開けてみると、中身がなかったり、まるで期待はずれのもので、落胆すること。

[使用例] 「開けてくやしき玉手箱」〈略〉そんなことをおっしゃって、愚楽へ笑いかけながら、パッと壺の蓋をとった。何も入っていない。「もとより、煙も出ない。拍子抜けのした玉手箱」[林不忘丹下左膳|1934]

[解説] 竜宮城土産の玉手箱を開いてみると、白煙が出てきて、白髪老人になってしまったという浦島太郎の伝説によることば。

〔異形〕あけて悔しき浦島の子

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