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開発主義(タイの) かいはつしゅぎ/たいのかいはつしゅぎ

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知恵蔵2015の解説

開発主義(タイの)

東アジアには1960年代、70年代に開発体制あるいは開発独裁呼ばれる体制が次々と成立したが、タイでは一足早く57年のサリット元帥のクーデターで開発主義が始まる。権威主義的な手法による独自の統治原理を打ち出す一方、テクノクラートを重視して経済開発を推進。しかし、開発主義は自らの成功によって揺らぐ。経済成長が生み出した増大する都市部中間層が政府に批判的となり、政治参加を要求したためだ。タノム政権下の日本商品不買運動(72年)や民主的憲法制定要求が、中間層による運動である。タノムの亡命(73年)で議会政治が復活したが、その後も政治は混迷。安定したのはクリアンサック政権(77年)以降。80年から8年間のプレム政権は「半分の民主主義」と呼ばれ、国軍、官僚、政党政治家が権力を分有する体制だった。

(片山裕 神戸大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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