テクノクラート

精選版 日本国語大辞典 「テクノクラート」の意味・読み・例文・類語

テクノクラート

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] technocrat ) 技術者や科学者出身の、高度の行政管理能力を有する専門家。技術官僚。
    1. [初出の実例]「テクノクラートは陰険に、あるいは阿諛的に、あるいは無意識に、民衆のもやもやした欲求に形をあたえるのだ」(出典:サドは裁かれたのか(1969)〈渋沢龍彦〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「テクノクラート」の意味・わかりやすい解説

テクノクラート

技術部門出身の官僚,権力者大衆国家において,国家行政が,経済統計社会計画を含む段階に至ると,従来法律組織宣伝等の技術以外の社会工学的な高度の専門技術の保持者が官僚・行政官・管理者として重用され,支配者集団に入っていくことから生まれた。→テクノクラシー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のテクノクラートの言及

【テクノクラシー】より

…その興隆は,技術者の専門職としての自己意識が高揚し,F.W.テーラーの〈科学的管理法〉をはじめ,技術者の自負心を高める成果が積み重ねられていったことを背景としていた。テクノクラートtechnocrat(テクノクラシーの唱道者)たちは,技術進歩によって増大した生産力を,社会全体の利益のために役立て,物質的なユートピアを人々が享受できるよう,社会体制を改革せねばならないと考えた。能率と公正がその基本理念であった。…

※「テクノクラート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android