日本大百科全書(ニッポニカ) 「開眼片足立ち」の意味・わかりやすい解説
開眼片足立ち
かいがんかたあしだち
文部科学省が1999年(平成11)以来実施している年齢区分別の新体力テストのうち、65~79歳の高齢者向けテスト項目の一つ。文部科学省の実施要項の概略は次のようなものである。測定者はストップウオッチを用意する。被測定者は段差や傾斜のない滑らない床の上で、両手を腰に当てて素足で立ち、片足で交互に立ってみて立ちやすいほうの足を支持脚と決める。支持脚の膝を伸ばし、もう一方の足を床から5センチメートルほど前方にあげた状態の持続時間(秒単位、未満は切り捨て)を計測する。練習の後、2回実施してよいほうの記録をとり、最長120秒で打ち切る。あげた足が支持脚や床に触れる、支持脚の位置がずれる、腰に当てた両手か片手が腰から離れるなどの段階で測定を停止する。安全のため被測定者の周りに物を置かず、測定者は被測定者がバランスを崩したとき即座に支えられるよう準備をしておく。「片足をあげて」と合図し、片足立ちになった時から計測する。120秒以上を得点10として持続時間をそれぞれ得点に置き換え、他の測定科目とあわせて体力の指標とする。
[編集部]