成帯土壌(読み)せいたいどじょう(その他表記)zonal soil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成帯土壌」の意味・わかりやすい解説

成帯土壌
せいたいどじょう
zonal soil

気候帯と自然植生帯が一致した,帯状分布する土壌。乾燥した砂漠地帯の砂漠土灰色土から,半乾燥草原地帯のチェルノゼム栗色土,湿潤地域では寒冷地の針葉樹林下のポドゾル温帯褐色森林土亜熱帯赤色土,熱帯のラトソル (ラテライト) と分類される土壌型がそれにあたる。その生成までには,数百年から数千年の長い年数を要するので,生成の日の浅い土壌 (非帯土壌 ) や気候以外の生成因子を強く受ける土壌 (間帯土壌 ) と区別されている。

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岩石学辞典 「成帯土壌」の解説

成帯土壌

よく発達し排水の良い土壌で,ゆるい起伏のある山地に形成され,土壌を作る気候および植生の要素によって決められるのが特徴である.成帯土壌はペダルファ(pedalfer)とペドカル(pedocal)の二つの主な群に分けられる.広域的な土壌図は成帯土壌の分布が基礎になっており,世界の気候の境界に大体従っている[Sibirtzev : 1898, Townsend : 1973].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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