関根祥雪(読み)せきねしょうせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関根祥雪」の意味・わかりやすい解説

関根祥雪
せきねしょうせつ

[生]1930.10.28. 埼玉,越谷
[没]2017.2.22. 東京
観世流シテ方の能楽師。本名祥六。関根隆助の六男。初め兄の直孝に師事し,1951年に 25世観世左近に最初の内弟子として入門師事。1935年『老松』の仕舞で初舞台。1951年『小袖曾我』で初シテ。1962年『道成寺』,1984年『卒都婆小町』,1996年『姨捨』,2001年『関寺小町』,2004年『鸚鵡小町』,2007年『檜垣』を初演し,老女物 5番全曲を完演している。1967年『安宅』の同山(ツレ)で芸術祭賞奨励賞,1977年『松風』,1981年『三輪・白式神神楽』のシテで芸術祭賞優秀賞。1996年紫綬褒章,2001年日本芸術院賞,2010年に旭日小綬章を受けた。祥六能の会,桃々会,閑能会を主宰。長男に惜しまれて死去した関根祥人がいる。2016年,観世流から功績の顕著な能楽師のみ許される「雪号」を与えられ,関根祥雪となった。(→

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