関金町(読み)せきがねちよう

日本歴史地名大系 「関金町」の解説

関金町
せきがねちよう

面積:九七・六五平方キロ

東伯郡の南西部に位置し、北から東にかけては倉吉市、南は三朝みささ町と岡山県真庭まにわ八束やつか村・同郡川上かわかみ村、西は東伯町と日野郡江府こうふ町に接する。町域南部から南西部にかけての山地大山隠岐国立公園に属しており、三朝町境のほとけヶ仙の西方、岡山県境に蒜山ひるぜん三座とよばれる下蒜山(一一〇〇・五メートル)・中蒜山(一一二二メートル)・上蒜山(一一九九・七メートル)擬宝珠ぎぼし(一一一〇メートル)がそびえる。これらの山々を源とする水流を集めて天神川支流の小鴨おがも川が北部天神野てんじんの台地の谷間を東流、北東端の関金宿せきがねしゆく付近で仏ヶ仙の麓から北流してきた矢送やおくり川を合せる。国道三一三号、主要地方道倉吉―江府溝口みぞくち線がそれぞれ矢送川、小鴨川にほぼ沿って走る。なお昭和六〇年(一九八五)まで北東部に国鉄倉吉線が通じていた。

関金宿から古墳時代後期と奈良時代の窯跡が検出されている。「和名抄」東急本にみえる久米くめ山守やまもり郷が町域に比定され、平安時代末期には小鴨川流域に山守庄が、鎌倉時代初期には矢送川流域に矢送庄が成立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報