江府(読み)えふ

精選版 日本国語大辞典 「江府」の意味・読み・例文・類語

え‐ふ【江府】

※浮世草子・近代艷隠者(1686)二「父の家を去て都にうかれ江苻(ヱフ)に至て身の便(よすが)を成に」

こう‐ふ カウ‥【江府】

(「ごうふ」とも) 江戸幕府のあるところ。江戸。
※わらんべ草(1660)奥書「於武州江苻金城下、書之」

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改訂新版 世界大百科事典 「江府」の意味・わかりやすい解説

江府[町] (こうふ)

鳥取県西部,日野郡の町。人口3379(2010)。大山南麓に位置し,北流する日野川を境として東部は火山灰土地帯,西部は花コウ岩地帯で,河川沿いに耕地が開ける。中心集落の江尾は谷口集落で,山陰山陽を結ぶ交通の要地に位置し,近世宿場町であった。日野川支流谷奥の御机(みつくえ),下蚊屋(さがりがや)はかつての木地屋集落である。農林業を町の基幹産業とし,米作のほかダイコン,タバコ,シイタケなどの栽培が行われる。大山南麓では肉牛乳牛の飼育が盛ん。俣野川流域ではかつて山砂鉄を原料としたたたら製鉄が行われた。鏡ヶ成,毛無山(けなしがせん)など岡山県境の山岳地帯は大山隠岐国立公園に属し,大山鏡ヶ成休暇村がある。JR伯備線,国道181号線が通り,米子自動車道のインターチェンジがある。
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