閨門(読み)ケイモン

精選版 日本国語大辞典 「閨門」の意味・読み・例文・類語

けい‐もん【閨門】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寝室の入口の戸。転じて、寝室。ねや。閨房
    1. [初出の実例]「節候蕭条歳将闌。閨門静閑秋日寒」(出典文華秀麗集(818)中・晩秋述懐〈姫大伴氏〉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐坊記〕
  3. 夫婦の間柄。また、家庭のなか。
    1. [初出の実例]「人の子たらん者は閨門之内ては父母に孝あるそ閨門の外には兄に悌有らては也」(出典:足利本論語抄(16C)学而第一)
  4. 家庭内の男女の風儀。家庭内の行儀作法。また、一般に、男女の風儀。
    1. [初出の実例]「閨門に礼を失すれば、そのわざはひ西方よりおこる」(出典:十善法語(1775)六)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐鄧訓伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「閨門」の読み・字形・画数・意味

【閨門】けいもん

内室の門。〔子、仲尼〕齊桓~行は則ち姑姉妹の嫁せざる七人。閨門の、般樂(はんらく)奢汰、齊のを以て之れに奉ずるも足らず。

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