20世紀日本人名事典 「阪井重季」の解説
阪井 重季
サカイ シゲキ
- 生年
- 弘化3年11月24日(1847年)
- 没年
- 大正11(1922)年3月1日
- 出生地
- 土佐国高知城下(高知県)
- 旧姓(旧名)
- 旧名=二川 元助
- 経歴
- 土佐藩士・二川家に生まれ、のち改姓して阪井を名乗った。慶応4年の戊辰戦争では藩兵小隊長として板垣退助を助け、会津若松城攻撃に参加して軍功を立てた。明治新政で親兵となり、明治10年西南戦争に参加、のち近衛師団入り。20年陸軍大佐に進み、日清戦争に出兵中、少将となった。その後、松山歩兵第十旅団長、近衛歩兵第二旅団長などを経て、35年中将に昇進。日露戦争には後備第一師団長として出仕した。これらの功績により男爵となり、富士生命保険社長を務めたほか、貴院議員として活躍。学問にも優れ、随鷗吟社で詩作にふけった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報