朝日日本歴史人物事典 「阿部宇之八」の解説
阿部宇之八
生年:文久1.2.28(1861.4.7)
明治大正時代のジャーナリスト。阿波国(高知県)で生まれる。父は滝本五郎,母は喜志。明治8(1875)年,叔父阿部興人の養嗣子となる。慶応義塾,三菱商業学校に学ぶ。15年『大阪新報』,17年『大阪毎朝新聞』,18年『郵便報知新聞』の記者を経て,19年北海道に渡る。20年8月『北海新聞』を主宰し,同年10月『北海道毎日新聞』と改題。34年7月,立憲政友会札幌支部を設立。同年9月,同紙と『北門新報』『北海時事新聞』の合併により,『北海タイムス』を設立し理事となる。大正2(1913)年には,札幌区長になる。また北海道帝国大学の設立にも尽力した。
(井川充雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報