日本歴史地名大系 「陀林寺跡」の解説 陀林寺跡ぎだりんじあと 京都市:上京区春日学区松蔭町陀林寺跡京都市上京区にあった寺。「百錬抄」治承三年(一一七九)三月二六日条に「祇林寺、并初斎卜定所中御門南、京極西、焼亡」とあり、およその所在地が知られる。京都御苑の寺町(てらまち)御門より南東の上京区松蔭(まつかげ)町・新烏丸(しんからすま)町の西側あたりであろう。〈京都・山城寺院神社大事典〉〔創建〕「百錬抄」長保二年(一〇〇〇)四月二〇日条に「奉移河原院大仏於祇陀林寺、僧仁康沙汰也」とあり、この日を開創とする。仁康は天台座主良源(元三大師)の弟子である。寺名は、須達長者が祇園精舎をつくり、釈迦に施与した故事によるといい(続江談抄)、創建について「続古事談」は次のように記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報