普及版 字通 「陪(漢字)」の読み・字形・画数・意味
陪
常用漢字 11画
[字訓] かさねる・たすける・はべる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はい)。は花の子房がふくらむ意。〔説文〕十四下に「土を重ぬるなり。一に曰く、滿つるなり」とあり、培と通用する。(ふ)は神の陟降する聖梯の形であるから、聖所に附設するものをいい、陪陵・陪従などが初義である。天子に陪従するを陪幸、またの家臣を陪臣という。
[訓義]
1. かさねる、そえる、くわえる。
2. たすける、したがう、はべる。
3. とも、けらい、またのけらい。
4. まじる、みちる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕陪 ソフ・マサシ・マス・サカ(カサ)ヌ・アリ・ハムベリ・マコト・ツカフ・マジフ・ク(タ)スク・イヨタツ 〔立〕陪 マジハル・マトフ・アリ・マス・クルフ・ツカウマツル・ハベリ
[語系]
陪・培・倍buは同声。(はい)・不・否・孛(はい)・・(い)は草花が芽を出し、開いて、結実する過程を示し、は実がふくらみ大きくなる形。ゆえに倍加・陪設の意となる。
[熟語]
陪位▶・陪飲▶・陪衛▶・陪宴▶・陪嫁▶・陪哭▶・陪坐▶・陪廁▶・陪侍▶・陪弐▶・陪従▶・陪承▶・陪笑▶・陪乗▶・陪食▶・陪臣▶・陪訊▶・陪随▶・陪席▶・陪接▶・陪属▶・陪▶・陪台▶・陪鼎▶・陪都▶・陪堂▶・陪敦▶・陪輔▶・陪奉▶・陪僕▶・陪門▶・陪陵▶・陪僚▶・陪隷▶・陪列▶
[下接語]
家陪・旧陪・高陪・親陪・趨陪・追陪・奉陪・遊陪・連陪
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報