デジタル大辞泉 「陪堂」の意味・読み・例文・類語 ほい‐とう〔‐タウ〕【▽陪▽堂】 《「ほいどう」とも。「ほい(陪)」は唐音》1 禅宗で、僧堂の外で食事のもてなし(陪食ばいしょく)を受けること。また、その食べ物。2 禅宗で、僧の飯米をつかさどること。また、その僧や飯米。3 他人に食事を施すこと。また、その食事・飯米。「今夜一夜の―たべ」〈幸若・烏帽子折〉4 物ごいをすること。また、その人。こじき。ものもらい。ほいと。「ここかしこ、―しけれども、くれざりければ」〈仮・仁勢物語・下〉 ほい‐と【▽陪▽堂/乞=食/乞=児】 《「ほいとう(陪堂)」の音変化》1 こじき。2 いそうろう。食客。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「陪堂」の意味・読み・例文・類語 ほい‐とう‥タウ【陪堂】 〘 名詞 〙 ( 「ほい」は「陪」の唐宋音 )① 禅宗で、僧堂の外で、食事のもてなし(陪食)を受けること。② 禅宗で、僧の飯米をつかさどること。僧の食事のせわをすること。また、その僧やその飯米。[初出の実例]「相伴、邏斎之僧、倍堂」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))③ 他人に食事を施すこと。また、その食事や飯米。[初出の実例]「求レ米は、十二日の間の陪(ホイ)堂を乞ぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)④ 金品をもらって回ること。ものごいをすること。また、その人。こじき。〔日葡辞書(1603‐04)〕 ほい‐と【陪堂・乞児・乞食】 〘 名詞 〙 ( 「ほいとう(陪堂)」の変化した語 )① 他人に飯米などを施すこと。また、その飯米。転じて、ものもらい。こじき。〔かた言(1650)〕② いそうろう。食客。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「陪堂」の読み・字形・画数・意味 【陪堂】ばいどう・はいどう 聴講生。また、禅林で、客僧が外堂で陪食すること。字通「陪」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報