陰陰(読み)インイン

デジタル大辞泉 「陰陰」の意味・読み・例文・類語

いん‐いん【陰陰】

[ト・タル][文][形動タリ]
薄暗く、もの寂しいさま。「陰陰たる冬景色」
陰気なさま。「忍び泣く声が陰陰と響く」
[類語]どんより昏昏濛濛蒼然模糊

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精選版 日本国語大辞典 「陰陰」の意味・読み・例文・類語

いん‐いん【陰陰】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 空がくもったり、木が茂ったりして、あたりがうす暗いさま。また、ものさびしく陰気なさま。
    1. [初出の実例]「柳色陰々隔水村」(出典:蕉堅藁(1403)題帰田図)
    2. 「まことに屋敷は陰々といたして居りますが」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉七)
    3. [その他の文献]〔王維‐積雨輞川荘詩〕

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普及版 字通 「陰陰」の読み・字形・画数・意味

【陰陰】いんいん

くらくしずか。唐・王維積雨川荘の作〕詩 たる水田に、白鷺飛び 陰陰たる夏木、(くわうり)(うぐいすの一種)囀(さへづ)る

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