模糊(読み)モコ

デジタル大辞泉 「模糊」の意味・読み・例文・類語

も‐こ【模×糊/××糊】

[ト・タル][文][形動タリ]ぼんやりしているさま。はっきりしないさま。「曖昧あいまい―」
は―たる功名の念と」〈鴎外舞姫
[類語]ぼんやりぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明不明瞭朦朧もうろう茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入り陰陰どんより昏昏濛濛蒼然なんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのかぼやける雲をつかむ不確か曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこ漠漠もやくやもやつく彷彿ほうふつ憂鬱憂さ鬱気気鬱鬱鬱陰鬱鬱然鬱陶しい物憂い暗鬱沈鬱くよくよくしゃくしゃ重苦しいくさくさ滅入る塞ぐ塞ぎ込む気塞ぎ悶悶もんもんやるせないくすぶるわだかまる意気消沈暗澹あんたん胸騒ぎ怪訝けげんいぶかしいいぶかる辛気歯がゆいいらいら

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精選版 日本国語大辞典 「模糊」の意味・読み・例文・類語

も‐こ【模糊・糢糊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動タリ ) ぼんやりしていること。はっきりしないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「春色驚人能点綴、高梢多少雪模餬(モコ)」(出典新編覆醤集(1676)三・拍毬桜)
    2. 「余は模糊たる功名の念と検束に慣れたる勉強力とを持ちて」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔白居易‐雪中即事寄微之詩〕
  3. ( ━する ) 糊(のり)のようなもの。また、糊のようにすること。
    1. [初出の実例]「芥塵天を掠め、汗血地を糢糊(モコ)す」(出典:太平記(14C後)一〇)

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普及版 字通 「模糊」の読み・字形・画数・意味

【模糊】もこ

ぼんやりする。唐・崔道林寺〕詩 遙江の大よりも小なり 村の雜樹、齊(ひと)しきことの如し 州の郭、何(いづ)れの處にか在る 東邊一片、糊たり

字通「模」の項目を見る

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