陳せん(読み)ちんせん(その他表記)Chen Xuan; Ch`ên Hsüan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陳せん」の意味・わかりやすい解説

陳せん
ちんせん
Chen Xuan; Ch`ên Hsüan

[生]至正25(1365)
[没]宣徳8(1433)
中国,明初の武官合肥 (安徽省) の人。字は彦純。初め南方諸蕃の征討に従ったが,永楽帝が兵をあげると舟師を率いて下り,その渡江を助けた。乱後,その功によって平江伯に封じられた。のち水師の経験をもとに漕運制度の確立に尽力し,海運の最高指揮者として活躍。また河運に転換する時期にも運河の開発,河道の整備,堤防築造に努め,漕運諸制度の確立に大功があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android