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隋・唐の美術 ずい・とうのびじゅつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

隋・唐の美術
ずい・とうのびじゅつ

開皇1 (581) 年の隋の中国統一から天祐4 (907) 年の唐の滅亡までの 320年余の美術を対象とし,さらに唐代美術史を詩史の時代区分に従って通例,初唐 (618~712) ,盛唐 (713~765) ,中唐 (766~820) ,晩唐 (821~907) の4期に分ける。隋代は主として北朝美術の伝統を継承したが,唐代は南北の美術をあわせ学び,さらにインド,イランなどの美術様式をも仏教とともに取入れ,国際的様式の片鱗をみせた。国家的庇護のもとに広まった仏教とともに,仏教美術は初・中唐に栄え,建築,彫刻,絵画の面で旺盛な制作活動を示した。絵画では伝統画法を止揚した呉道子青緑山水様式を完成した李思訓李昭道が注目される。また中唐の粗放な水墨画法も以後,中国絵画の本質を一変させた点で重視される。工芸では西方の意匠,技法を取入れて表現,技法の点でもすぐれた作品を生んだ。唐代美術の国際性は外から諸種の様式を受入れたのみでなく,周辺諸地域に強い影響力を伴って伝播し,敦煌や西域,朝鮮半島,日本にも及んだ。正倉院宝物中の工芸品,絵画をはじめ白鳳・天平時代の建築,彫刻もよくそれを示している。

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