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顔之推 がんしすいYan Zhi-tui

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

顔之推
がんしすい
Yan Zhi-tui

[生]中大通3(531)?
[没]仁寿2(602)/仁寿3(603)
中国,南北朝末期の学者。琅邪臨沂 (山東省) の人。字は介。北方から建康 (南京) へ帰って東晋に仕えた貴族の家の出身。梁の湘東王蕭繹 (しょうえき) に仕えて左常侍となり,侯景の乱ののちしばらく流浪していたが,承聖1 (552) 年即位して元帝となった蕭繹のもとで散騎侍郎,中書舎人となった。梁が滅ぶと (557) 北朝の北斉に仕えて黄門侍郎,平原太守。さらに北斉が滅ぶと (577) 北周,北周が滅ぶと (581) 隋に仕えて,開皇年間 (581~600) 太子の学士となり,まもなく病没。顔師古顔真卿はいずれもその子孫にあたる。斜陽貴族の一家を支えて戦乱の世を生抜いた体験を子弟への教訓という形で述べた『顔氏家訓』の著が有名。ほかに『還冤志』などがある。

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デジタル大辞泉の解説

がん‐しすい【顔之推】

[531~590ころ]中国、南北朝時代末期の学者。字(あざな)は介。臨沂(山東省)の人。梁(りょう)北斉北周各朝に仕え、家訓書「顔氏家訓」を著した。儒者でありながら仏教思想を高く評価した。

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百科事典マイペディアの解説

顔之推【がんしすい】

中国,六朝末の学者,文人。戦乱と貴族社会解体の時代に流浪生活を送り,諸王朝に仕えた。その著《顔氏家訓》は家族生活を中心とした実際的訓戒を示し,六朝史研究の好史料。

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世界大百科事典 第2版の解説

がんしすい【顔之推 Yán Zhī tuī】

531‐590?
中国,六朝末期を代表する学者。字は介。梁に生まれたが,動乱の時代に際会して,梁,北斉,北周,隋と仕える王朝をつぎつぎとあらためた。その間の見聞と体験は《顔氏家訓》の随所に書きとめられている。顔氏はがんらい学問をしごととする〈書生門戸〉であって,之推はとりわけ文字学・音韻学を得意とし,陸法言を中心とする《切韻》の制作に参加した。熱心な仏教信者でもあった彼には,因果応報譚をあつめた《還冤記(かんえんき)》の著作もある。

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大辞林 第三版の解説

がんしすい【顔之推】

531~590頃) 中国、南北朝時代の学者。字あざなは介。初め梁りように仕え、のち北斉・北周・隋に仕えた。その経験に基づいて子孫に「顔氏家訓」を書き残した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

顔之推
がんしすい
(531―591)

中国、南北朝時代末期の学者。字(あざな)は介(かい)。琅邪(ろうや)(山東省)の人。『顔氏家訓』2巻20編の著者として知られている。初め梁(りょう)の湘東王繹(しょうとうおうえき)(元帝、在位551~554)に仕えて散騎侍郎(さんきじろう)となったが、北斉(ほくせい)に走り、文宣帝(在位550~559)のもとで中書舎人(ちゅうしょしゃじん)、黄門侍郎となり、帝の厚い信頼を受けた。北斉が滅んだ後は北周に仕えて御史上士(ぎょしじょうし)となり、さらには隋(ずい)に召されて太子の学士となった。このように、梁・北斉・北周・隋と南北両勢力にまたがって各王朝に仕えた人物であったが、人格は誠実でまた学識に優れ、各王朝において帝の信任を受けた。その著『顔氏家訓』は、子孫への戒めとして人間の生き方を説いた家訓であるが、そのなかには「文章篇(へん)」のように、文学論を展開させた部分もある。伝記は『北斉書』『北史』にみられる。[鈴木修次]

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世界大百科事典内の顔之推の言及

【顔氏家訓】より

…中国,6世紀の顔之推の著。20編から成る。…

※「顔之推」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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