雲祥寺(読み)うんしようじ

日本歴史地名大系 「雲祥寺」の解説

雲祥寺
うんしようじ

[現在地名]金木町金木 朝日山

金木集落の西部てら町にある。金木山と号し、曹洞宗本尊釈迦牟尼仏。

慶長元年(一五九六)繁翁茂の開基、寛文七年(一六六七)弘前長勝ちようしよう寺一四世聖眼雲祝を勧請開山とし、文化八年(一八一一)愚全が中興したという(金木郷土史)。延宝八年(一六八〇)の長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)には「正保二年呑益長老初開之寺也、其後長勝寺十四代聖眼和尚勧請開山ニ仕則直末罷成候」とある。元禄一五年(一七〇二)の曹洞諸寺院縁起志(宗徳寺蔵)に「金木村雲祥寺、正保二年長老呑益者始建之(中略)因請長勝寺先住聖眼雲祝和尚、為開山祖也、盖呑益脱寺職安身於世外、是以不加於住列者乎」とある。


雲祥寺
うんしようじ

[現在地名]川里村上会下

見沼代用水(星川)の東岸に位置している。曹洞宗。山号を竜島山と称し、本尊は釈迦如来。当初臨済宗寺院として建立され鎌倉建長寺の末寺だったが、文亀二年(一五〇二)曹洞宗に改宗された。本寺は種徳しゆとく(現栃木県田沼町)であった。開山は撲巌良瑣で、永正一七年(一五二〇)七月二六日に没している。開基は私市きさい(現騎西町)城主小田顕家という。顕家の墓と伝えられる宝篋印塔境内にあり、銘文によると天文八年(一五三九)八月一〇日に没し、法名を気窓祥瑞大居士としている。「風土記稿」に記されている開基の私市城主小田大炊頭も顕家のことであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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