東光寺(読み)とうこうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東光寺
とうこうじ

山口県萩(はぎ)市椿東(ちんとう)にある黄檗(おうばく)宗の寺。護国山(ごこくさん)と号する。1691年(元禄4)第3代長州藩主毛利吉就(もうりよしなり)により建立され、黄檗山第2世木庵性(もくあんしょうとう)の弟子慧極道明(えごくどうみょう)を開基とする。大照院と並ぶ毛利家の菩提(ぼだい)寺である。代々の藩主の帰依(きえ)を受け、文化(ぶんか)年間(1804~18)の最盛時には堂塔40棟を数え、黄檗三叢林(そうりん)の随一であった。現在、本堂(大雄宝殿)、総門、三門、鐘楼(いずれも国の重要文化財)などに往時の隆盛をしのぶことができる。境内には吉就ら5藩主およびその夫人の墓、幕末の志士、吉田松陰(しょういん)、高杉晋作(しんさく)、久坂玄瑞(くさかげんずい)の墓がある。花鳥の屏風(びょうぶ)、釈迦(しゃか)・文殊(もんじゅ)・普賢(ふげん)像三幅対など寺宝も多い。[大鹿実秋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の東光寺の言及

【十国峠】より

…古くは日金(ひがね)山といったが,これは火ヶ峰の転訛した名で,地形も峠と呼ばれるものの鞍部(あんぶ)ではない。かつて,火牟須比命(ほむすびのみこと)をまつる伊豆山神社の旧祀とみられる東光寺(日金地蔵堂)があった。峠の南方の熱海峠から南へ伊豆スカイラインが,また北方の箱根峠へは主要地方道熱海・箱根峠線が通じ,登り口から山頂の展望台までケーブルカーが通じる。…

※「東光寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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