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電子供与体 でんしきょうよたいelectron donor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電子供与体
でんしきょうよたい
electron donor

一般に原子価電子の軌道に非共有電子対をもつ原子,イオン,分子で,陽荷電部や電子対の欠如した他のイオンや分子に電子を与えやすいものをいう。アンモニアピリジントリメチルアミンなどの窒素化合物,水,エーテル一酸化炭素などの酸素の化合物やハロゲンイオンなどがその例である。たとえば次の反応で NH3 は電子供与体で,BH3 (電子受容体) と結合して一種の分子錯体をつくる。このような結合は一般の化学結合より弱く,10~50kcal程度である。ハロゲンイオンの水和,水素結合なども電子供与体と受容体との結合の一種である。また不純物半導体 (仮性半導体) に半導性を与えるために,禁制帯に不純物準位をつくるのに加える微量の不純物 (たとえばゲルマニウムに加えるヒ素) を称する場合もある。

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デジタル大辞泉の解説

でんし‐きょうよたい【電子供与体】

化合物の形成など、原子や分子やイオンの間で電子移動を伴う際に、ほかに電子を与えるもの。→電子受容体

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世界大百科事典内の電子供与体の言及

【電荷移動】より

… これらの特性は,電荷移動理論によって説明される。電荷移動において,電子を供与する分子を電子供与体(ドナー分子D),電子を受容する分子を電子受容体(アクセプター分子A)と呼ぶ。すなわち,D―→D+eとなり,A+e―→Aとなる。…

※「電子供与体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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