ギターを電気楽器化したもの。ギターの形をとどめているエレキ・ギターと、チター型になったスチール・ギターとに大別されるが、いずれも金属弦を用いた撥弦(はつげん)楽器。駒(こま)の近くに磁石とコイルを組み合わせたピックアップを取り付けてある。弦の振動によって磁界変化がおこり、コイルに電流が生じる。これを増幅器に送り、スピーカーから音を出す仕組みである。いずれの型も基本的には6弦で、ギター型の場合は左手で弦を押さえ、プレクトラム(ピック)を右手の親指と人差し指で持って弾く場合がほとんどである。奏者の動きに対する音の反応は従来のギターがもっている特性を残しており、奏法によって音色の変化を得ることができる一方、音量や音質などは電気的に自由に変化させることができるのが特長である。スチール・ギターの場合、左手に金属製の棒を持ち、右手の親指、人差し指、中指に琴爪(ことづめ)のようなピックをはめて演奏する。
[卜田隆嗣]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ダンスホールなどで働くギタリストたちの,よく響く大きな音の出るギターへの要求に応えて,1920年代の中ごろアメリカで,まず胴の中に金属製反響装置をとりつけたギターが発明された。また一部のギタリストは,マイクロホンあるいは蓄音機のカートリッジをギターにとりつけるなどの工夫をしていたが,30年代の初めに,馬蹄形磁石にコイルを巻いて作ったピックアップを設置した最初の電気ギターが発明され,リッケンバッカー,ギブソンなどのメーカーが製品化した。40年代に入ると急速に普及し始め,現代ではポピュラー音楽のあらゆる分野で広く使われている。…
※「電気ギター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新