スチールギター(その他表記)steel guitar

翻訳|steel guitar

デジタル大辞泉 「スチールギター」の意味・読み・例文・類語

スチール‐ギター(steel guitar)

主にハワイアン音楽で用いられるエレクトリックギター。横にねかせた型で、スチール弦を用い、金属棒で弦を押さえて演奏する。

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精選版 日本国語大辞典 「スチールギター」の意味・読み・例文・類語

スチール‐ギター

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] steel guitar ) ハワイアンカントリー音楽などで用いる弦楽器の一種。横にねかせた型で、金属のバーをすべらせて音程をとる。ペダルを踏んで音程を変えることのできるタイプもある。弦にスチール鋼鉄)を用い、ふつうはアンプで音を電気的に増幅して用いる。
    1. [初出の実例]「スチール・ギタアの奏でられるそのやうな浮いた雰囲気」(出典:日本ロォレライ(1948)〈井上友一郎〉四)

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改訂新版 世界大百科事典 「スチールギター」の意味・わかりやすい解説

スチール・ギター
steel guitar

ポピュラー音楽で使用されるギターの一種。水平に置き左手に持った鋼鉄の棒(スチール・バー)で弦を押さえ,右手義爪ピック)で演奏する。スライド・ギターの代表的なもので,ハワイ起源のためハワイアン・ギターHawaiian guitarともいう。スチール・ギターの名は左手に持つ棒からきている。1880年代ころにハワイの人ジョゼフ・ケクク,ジェームズ・ホア,もしくはガブリエル・ダビオンのいずれかが考案したとされ,普通のスパニッシュ・ギターの上駒にアダプターを乗せ,弦を指板から高くして使っていた。右手には親指など3本の指にピックをはめ,調弦はオープンAチューニング(高音からE・C・A・E・A・E,つまりホ・嬰ハ・イ・ホ・イ・ホ)を用いた。スチール・ギターは19世紀末から20世紀初めころ,アメリカ各地を巡業したハワイ音楽の楽団によって広く紹介され,カントリー・ミュージックなどにも応用されるようになった。1930年代初頭には電気増幅器のついたエレクトリック・スチール・ギターが開発され,まずカリフォルニア州のリッケンバッカー社で製品化されてハワイにも普及した。その後,楽器の改良が進み,フットペダルで調弦を変えることのできるペダル・スチールが今では一般に使用されている。日本へは戦前バッキー白片(1912-94)などが紹介し,電気化以前の素朴なスチール・ギターの音色が歌謡曲の伴奏に取り入れられた例も多かった。
スライド・ギター
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百科事典マイペディア 「スチールギター」の意味・わかりやすい解説

スチール・ギター

ハワイアン・ミュージックで使われる電気楽器。ハワイアン・ギターとも。カントリー・ミュージックなどでも用いる。ひざにのせて演奏するギターから発展。現在では長方形の外形(ツィター属)のものが主で,脚をつけたものもある。左手に持った金属製の棒で弦長を決めながら,右手にはめた金属製の義爪で奏し,6本の金属弦の振動は直接電気信号として取り出される。独特の強いビブラートポルタメントが特徴。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スチールギター」の意味・わかりやすい解説

スチール・ギター
すちーるぎたー
steel guitar

電気ギターの一種。いわゆるハワイアンでよく用いられ、ハワイアン・ギターとよばれることも多い。19世紀にポルトガル人がハワイにもたらしたギターが形を変えたもので、形状はチター型である。普通、金属弦が6本あり、共鳴胴はなく、電気的に音を増幅、変調する。奏法は、左手の金属棒で指板を押さえ、右手の三つのピックで弦をはじく。スチール・ギターに特有のグリッサンドは、左手をスライドさせて発音する。

[卜田隆嗣]

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音楽用語ダス 「スチールギター」の解説

スチールギター

指先で押弦するのではなく、スライド・バーと呼ばれる金属の棒で弦を押さえ、音程をコントロールするタイプのギター全般をスチール・ギターという。ただし、同じような奏法を用いるのだが、ボディー表面にスピーカーのような金属板をもつギターはリゾフォニック・ギターと呼ばれ、スチール・ギターとは区別されている。スチール・ギターは、ハワイアンで使われるラップ・スチールと、カントリー&ウエスタンで使われるペダル・スチールに大別される。ラップ・スチールは6弦のものが一般的だが、7弦、8弦というようなものもある。ペダル・スチールはその名のとおり音程を変化させるペダル・チェンジャーが付いているもので、弦の数は10弦が一般的。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スチールギター」の意味・わかりやすい解説

スチール・ギター
スチールギター

「ハワイアン・ギター」のページをご覧ください。

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