共振回路(読み)きょうしんかいろ(英語表記)resonance circuit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

共振回路
きょうしんかいろ
resonance circuit

電気振動の共振器として使われる電気回路。信号源に対してコイルコンデンサ直列に入れたものを直列共振回路,並列に入れたものを並列共振回路という。回路素子の定数で決る周波数で共振し,共振回路の Q値に応じて大きな電流や電圧を生じる。これを利用して特定周波数の交流を選び出すことができる。またウィーンブリッジや並列T形回路を用いると,抵抗とコンデンサによっても共振回路ができる。これは低い周波数の共振に使われている。

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百科事典マイペディアの解説

共振回路【きょうしんかいろ】

一般にインダクタンスLと静電容量Cからなる電気回路で,特定の周波数(式1)で共振する。LとCが直列に接続された直列共振回路と並列に接続された並列共振回路があり,共振状態で前者のインピーダンスは最小,後者は最大となる。共振の鋭さはQ値で示す。→共振同調
→関連項目共鳴空洞共振器コイル水晶発振器マグネトロン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

共振回路
きょうしんかいろ

電気・電子回路の一種で、音の共鳴に似た現象を電気振動で生じさせる回路。普通コイルとコンデンサーを接続してつくるが、マイクロ波のように導体でつくった電波の共鳴箱を用いるなど、物理現象を利用する場合もある。電気の共振現象には直列共振と並列共振とがあり、それぞれ直列共振回路、並列共振回路とよぶが、後者を電子回路の同調に用いる場合は同調回路、あるいはタンク回路ともよぶ。コイル(インダクタンス)とコンデンサー(キャパシタンス)を直列に接続すると、ある周波数のときインピーダンスが最小となり、回路の直流抵抗の値と等しくなる。この種の回路を直列共振回路という。他方、コイルとコンデンサーを並列に接続すると、ある周波数のとき、インピーダンス(交流抵抗)は最大となる。この種の回路を並列共振回路という。共振回路はこのように周波数の選択性に優れており、電子回路の周波数の選択、および合成による広帯域の周波数特性を得るために用いられる。ただし、電気機械回路では、回路装置を破壊する場合もあるので注意を要する。[岩田倫典]

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょうしん‐かいろ ‥クヮイロ【共振回路】

〘名〙 電気振動の共振を起こさせる電気回路。コイルとコンデンサーを直列または並列に組み合わせたもの。たとえばラジオの同調回路など。水晶片やロッシェル塩振動子による圧電気を利用したものなどがある。

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世界大百科事典内の共振回路の言及

【共振】より

…また地震のとき,地震波の振動数が建物などの固有振動数と一致すると共振して激しく振動し,大きな損害を生ずることがある。コイル,コンデンサー,抵抗をつないで作った共振回路は,コイルのインダクタンス,コンデンサーの容量,抵抗の値で定まる周波数の交流電圧を加えると共振して強い振動電流を生ずる。この性質は,いくつもの周波数の異なる電波の中から一つを選んで受信するラジオなどの同調回路に利用される。…

※「共振回路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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