霊囿(読み)れいゆう

精選版 日本国語大辞典 「霊囿」の意味・読み・例文・類語

れい‐ゆう‥イウ【霊囿】

  1. ( 「霊」は神聖の意、「囿」は園内一定区域を定めて禽獣を養うところ ) 周の文王が禽獣を放し飼いにした園。
    1. [初出の実例]「周の文王の霊囿に准へ」(出典:太平記(14C後)一二)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・霊台〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「霊囿」の読み・字形・画数・意味

【霊囿】れいゆう(いう)

西周の神である辟雍(へきよう)附設の鳥獣の飼場。〔詩、大雅霊台〕王、靈囿に在れば 鹿(いうろく)攸(ここ)に伏す 鹿(たくたく)たり 白鳥(かくかく)たり

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世界大百科事典(旧版)内の霊囿の言及

【動物園】より


[動物園の歴史]
 人類と動物との結びつきは古く,古代文明の中でも動物を集めて飼育している記録が残されている。例えばエジプト王朝やソロモン王の宮殿には動物の飼育場があったし,3000年も昔の中国でも征服者によって珍しい動物が集められ,〈霊囿(れいゆう)〉(一般には〈知識の園〉と称されるが,これはヨーロッパ語に翻訳された際の一種の誤訳である)と名付けられていたという。かつてはこれを動物園の原型とする説もあったが目的を異にするコレクションであって,科学との関連もなく,特権階級のみが入れる施設という点からも,動物園とは似て非なるものと思われる。…

※「霊囿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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