青城山(読み)せいじょうさん

世界の観光地名がわかる事典 「青城山」の解説

せいじょうさん【青城山】

中国の四川省都江堰(とこうえん)市南西15kmに位置する、「幽山」と称される、緑が美しい山。省都の成都からは70km離れている。峰々が周囲を囲み、山道両側には樹齢の古い木々が高くそびえる。前山と後山に分けられ、前山の景色は優美で、文化財や古跡が多い。後山は神秘的な美しさにあふれ、原始の世界を感じさせる。また、中国における道教の発祥地の一つで、道教の名山にも属している。おもな見どころは、建福宮、天然図画、天師洞、上清宮などで、建福宮は山歩き基点となっている。◇1年を通して緑に覆われていることから、「青城山」と呼ばれるようになった。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

百科事典マイペディア 「青城山」の意味・わかりやすい解説

青城山【せいじょうさん】

中国四川省江堰市にある山地古くから,道教文化の中心地の一つとして知られ,唐代に建てられた建福宮をはじめ,朝陽洞,祖師殿など道宮や道観の重要な建築が集中している。自然景観の優美・雄大さとあいまって古来景勝地としても有名。近隣の岷江の古代水利施設・都江堰(とこうえん)とともに,2000年,世界文化遺産に登録された。

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