青衿(読み)セイキン

デジタル大辞泉 「青衿」の意味・読み・例文・類語

せい‐きん【青×衿/青襟】

《「詩経」鄭風・子衿の「青青たる子が衿」の句の注「青衿は青い領なり、学子の服するところ」から》学生のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「青衿」の意味・読み・例文・類語

せい‐きん【青衿・青襟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 衣服青色えり。〔庾信‐又謝趙王賚息絲布啓〕
  3. ( 「詩経‐鄭風・子衿」の「青青子衿」の句の毛伝に「青衿、青領也、学子所服」とあるところから ) 学生、とくに中国古代の学生の服。ひいて学生をいう。
    1. [初出の実例]「青襟摘槐林之春秋、絳帳富山河之英萃」(出典性霊集‐序(835頃))
    2. 「少将安珍、まだ青衿(セイギン)の身なれ共」(出典:浄瑠璃道成寺現在蛇鱗(1742)一)
    3. [その他の文献]〔劉長卿‐寄万州崔使君詩〕

あお‐くびあを‥【青衿】

  1. 〘 名詞 〙 青色の布で作った着物の襟。粗末な服装にいう。
    1. [初出の実例]「葛飾の 真間の手児奈が 麻衣に 青衿(あをくび)着け 直(ひた)さ麻(を)を 裳には織り着て」(出典:万葉集(8C後)九・一八〇七)

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普及版 字通 「青衿」の読み・字形・画数・意味

【青衿】せいきん

青い衿。若者。〔詩、風、子衿〕たる子(し)が衿 悠悠たる我が心 縱(たと)ひ我(われ)かざるも 子、(なん)ぞを嗣(つ)がざる

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