改訂新版 世界大百科事典 「劉長卿」の意味・わかりやすい解説
劉長卿 (りゅうちょうけい)
Liú Zhǎng qīng
生没年:710?-785?
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中国、盛唐期から中唐期にかけての詩人。字(あざな)は文房。河間(河北省)の人。若いころ嵩陽(すうよう)(河南省)に住んだ。天宝年間(742~755)の進士。晩年、随州(ずいしゅう)(湖北省)刺史(しし)となったことから劉随州とよばれる。剛直で傲慢(ごうまん)なところがあり、詩を書き付ける際に知名度を自負して「長卿」とだけ署名したという。権力者に逆らい、二度、左遷されている。五言詩に優れ、「五言の長城」と称される。詩句に同一表現が目だつが、田園、山水の描写は、陶淵明(とうえんめい)や王維、孟浩然(もうこうねん)に通ずる作風として評価されている。『劉随州文集』10巻、『外集』一巻がある。
[丸山 茂]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報