青鉛鉱(読み)せいえんこう(その他表記)linarite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青鉛鉱」の意味・わかりやすい解説

青鉛鉱
せいえんこう
linarite

硫酸塩鉱物の一つ。銅および鉛を含む二次鉱物。各種銅・亜鉛・鉛鉱床の酸化帯中に産し、他の重金属二次鉱物と共存する。自形は柱状あるいは長板状で、皮膜状集合、放射状集合をなすこともある。日本では秋田県協和町(現、大仙(だいせん)市協和)亀山盛(きさもり)鉱山閉山)のものが有名。酸によってCu2+(二価銅)イオンのみが溶かし去られ、白色の硫酸第一鉛を残す。英名は原産地スペイン南部の都市リナレスLinaresにちなむ。

加藤 昭 2017年8月21日]


青鉛鉱(データノート)
せいえんこうでーたのーと

青鉛鉱
 英名    linarite
 化学式   CuPb[(OH)2|SO4]
 少量成分  Zn,Se
 結晶系   単斜
 硬度    2.5
 比重    5.33
 色     藍青
 光沢    亜金剛
 条痕    淡青
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目を参照

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