非法(読み)ヒホウ

デジタル大辞泉 「非法」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ほう〔‐ハフ〕【非法】

法にはずれること。
租税みつぎものを重くし、―のみ多かりしかば」〈読・弓張月拾遺

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精選版 日本国語大辞典 「非法」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ほう【非法】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( :ハフ ) 法にはずれていること。法にそむくこと。また、その事柄
    1. [初出の実例]「其上非法過分事、可裁許旨、所申也」(出典玉葉和歌集‐承安二年(1172)閏一二月一三日)
    2. 「租税を重くし、非法のみ多かりしかば」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
    3. [その他の文献]〔商君書‐定分〕
  3. [ 二 ] ( :ホフ ) 仏語仏法に違背する教え。
    1. [初出の実例]「第四〈略〉戒定智慧乏麟角、非法濫行鬱龍鱗」(出典:秘蔵宝鑰(830頃)中)

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普及版 字通 「非法」の読み・字形・画数・意味

【非法】ひほう(はふ)

法にそむく。〔商君書定分〕故に敢て非法を以て民をせず、民敢て法を犯さず。

字通「非」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の非法の言及

【ダルマ】より

…ダルマを行うことによって,みずからの内に潜在的な力としてのダルマを蓄えれば,いくばくかの時を隔てて,この潜在的な力としてのダルマが熟したとき,よい果報,楽果がもたらされるという。ちなみに,悪業はこれとの対比で,〈アダルマ〉(非法)と称せられる。(3)ものごととしてのダルマ 〈保つもの〉〈支持するもの〉という語源から発して,仏教では,ダルマは,身心を中心として,世界を成り立たしめるさまざまな要素としても解せられた。…

※「非法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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