頓写(読み)とんしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

頓写
とんしゃ

経典をすばやく書写すること。日本では平安時代以来,儀式として行われ,『中右記』嘉保3 (1096) 年3月 18日のには,1日に『一切』を書写したとあり,静岡県鷺津町妙立寺には,藤原基衡が父清衡のため1日に『法華経』 1000部を書写した遺品がある。

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デジタル大辞泉の解説

とん‐しゃ【頓写】

急いで書き写すこと。
追善供養のため大勢が集まって一部の経を1日で写すこと。一日経。
「一日―の経書きて、回向(ゑかう)して」〈仮・御伽婢子・一三〉

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精選版 日本国語大辞典の解説

とん‐しゃ【頓写】

〘名〙
① 急いで書き写すこと。
※大乗院寺社雑事記‐文正二年(1467)正月四日「夜前夢に頓写大般若廻請中綱持来」
② 追善供養のため、一座に大勢が集まって、大乗経典、主として法華経を一日で書き写すこと。漸写(ぜんしゃ)に対していう。一日経。
※吾妻鏡‐建久二年(1191)九月三日「於南御堂、有御仏事、被養頓写法華経一部

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