哺乳(ほにゅう)動物の顔の側面の部分、すなわち目、耳介(じかい)、鼻、口、下顎(かがく)下縁に囲まれた部分で、「ほほ」ともいう。頬はヒトにおいてもっとも発達している。
ヒトの場合、頬の内部では主として頬筋(きょうきん)が頬の形をつくっている。この筋は表情筋に属し、とくに口唇の筋と密接な関係があり、頬を歯に押し付けて舌とともにそしゃくを助けるほか、息を吹き出す働きもする(このため、頬筋はそしゃく補助筋ともよばれる)。頬の内面の粘膜には耳下腺(せん)の開口部(耳下腺乳頭)も観察できるほか、頬腺にも触れることができる。頬の膨らみには個人差があるが、これは頬脂肪体の量の差によっている。また、頬に生じる「えくぼ」は、表情筋の一部が皮膚に付着しているために、筋の収縮によって頬の皮膚が引き込まれるためである。えくぼは皮下脂肪の多い子供や女性に多い。なお、頬骨とは、眼窩(がんか)下縁の下外側部をつくる骨で、頬骨弓で外耳孔上縁に連絡する。
[嶋井和世]
1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...