頻尿治療剤(読み)ヒンニョウチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「頻尿治療剤」の解説

頻尿治療剤

製品名
《フラボキサート塩酸塩製剤》
フラボキサート塩酸塩(沢井製薬ダイト、辰巳化学、東和薬品、日医工、日本ジェネリック、扶桑薬品工業、陽進堂)

 膀胱ぼうこうが充満したときにおこる筋肉のけいれんを抑えて、膀胱にたまる尿量を増やしたり、尿意を遅らせたりする作用により、排尿回数を減らす薬です。


 神経性頻尿慢性膀胱炎慢性前立腺炎まんせいぜんりつせんえんなどによっておこる頻尿残尿感の改善に用います。


①過敏症状(発疹ほっしん・かゆみなどのアレルギー症状)、肝機能障害、黄疸おうだん、ショック、アナフィラキシーをおこすことがあります。


 このような症状がおこったら服用を止め、すぐに医師に相談してください。


②胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐おうと、下痢、下腹部膨満感、顔面のほてり、ねむけ、めまい、しびれ、疲れ目などがおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。


錠剤顆粒があって、1日3回食後の服用が原則です。1日の使用回数と使用する時間・1回の使用量は医師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。


 とくに幽門十二指腸および腸管閉塞している人、下部尿路に閉塞のある人には使用できません。また、緑内障肝障害といった病気がある人は、医師に報告してください。


妊婦、現在妊娠している可能性のある人は、あらかじめ医師に伝えてください。


④現在使用している薬があったり、ほかの薬を使うときは、必ず医師に報告してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報