願性(読み)がんしょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「願性」の解説

願性 がんしょう

?-1276 鎌倉時代の武士,僧。
将軍源実朝につかえ,命により宋(そう)(中国)へわたろうとしたが,紀伊(きい)由良荘(和歌山県)で実朝暗殺の報をきき高野山にのぼる。真言宗禅定院の退耕行勇にしたがい出家し,同荘の地頭職に任じられ,実朝の菩提(ぼだい)をとむらった。のち金剛三昧院の別当となり,由良に西方寺(のちの興国寺)を創建建治(けんじ)2年4月23日死去。俗名葛山景倫(かずらやま-かげとも)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android