顰みに倣う(読み)ヒソミニナラウ

デジタル大辞泉 「顰みに倣う」の意味・読み・例文・類語

ひそみになら・う

《「荘子天運から》善し悪しも考えずに、やたらに人のまねをする。また、他人にならって物事をするのを謙遜していう言葉。「先人の―・う」→西施せいしの顰みに倣う
[補説]「顰みに習う」と書くのは誤り。

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精選版 日本国語大辞典 「顰みに倣う」の意味・読み・例文・類語

ひそみ【顰】 に 倣(なら)

  1. ( 中国春秋時代の越の美女西施が病んで咳きこみながら顔をしかめたさまを美しいものとして、みんながその顔をまねたという「荘子‐天運」に見える故事から ) 事のよしあしを考えず、いたずらに人まねをする。また、人にならって事をするのを謙遜していう。顰(ひん)に倣う。ひそみを学ぶ。
    1. [初出の実例]「当時の戯作者輩の顰(ヒソミ)に傚(ナラ)ふ安っぽい著述に有ず」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)

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故事成語を知る辞典 「顰みに倣う」の解説

顰みに倣う

[参照] 西施の顰みに倣う

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