デジタル大辞泉
「顰み」の意味・読み・例文・類語
しかみ【×顰み】
《動詞「しか(顰)む」の連用形から》
1 しかめっ面をすること。
2 能面の一。まゆを寄せ、きばをむき出した恐ろしい形相の鬼神面。「紅葉狩」「羅生門」「土蜘蛛」などの後ジテに用いる。
3 模様や細工物などで、鬼や獅子などの顔をしかめた形のもの。
4 日本建築で、木鼻や猿頭などのえぐれた部分。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しかみ【顰・蹙】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「しかむ(顰)」の連用形の名詞化 )
- ① しかめること。しかめ面(つら)をすること。
- [初出の実例]「色粧(つく)る身の顔に、しかみも付られず」(出典:浮世草子・風流曲三味線(1706)四)
- ② 模様や細工物などで、獅子(しし)の面や鬼の面などのしかめたもの。
- ③ 能面の一つ。眉をよせ、牙(きば)をむき出した恐ろしい形相の鬼の面。「紅葉狩」「大江山」「羅生門」などの後ジテに用いる。〔能口伝之聞書(1598)〕
- ④ 日本建築で、木鼻などの刳形(くりかた)のしゃくれた部分。〔紙上蜃気(1758)〕
ひそみ【顰・嚬】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「ひそむ(顰)」の連用形の名詞化 ) 眉をしかめること。
- [初出の実例]「其眉頭(まゆ)には顰(ヒソ)みも見ゆ」(出典:黒蜴蜓(1895)〈広津柳浪〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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