大学事典 「香港大学」の解説
香港大学[中国]
ホンコンだいがく
1911年3月,香港で最初に創設された大学。1912年3月に正式に開学した。創設時には文,工,医の3学院が置かれた。このうち医学院は,1887年に設立された香港西医書院を前身としており,孫中山(孫文)は同書院の卒業生である。その後1969年に社会科学学院,82年に牙医(歯科医)学院が設置され,84年には法学院が社会科学学院から分離独立するとともに,建築学院,教育学院が新設された。21世紀に入って以降設置された経済・工商管理学院,理学院を含め,2015年時点で10の学院が置かれている。2012年,それまで3年制だった学士課程は4年制に移行した。また1998年には大学院教育課程の運営と質保証に責任を負う研究学院が設置された。2015年時点で2万8000人の学生を擁し,このうち学士課程段階の学生は1万6000人。常勤の教員は1107人で,このうち674人が香港以外の国籍を持つ(中国大陸出身者を含む)。2015年までに18万8000人を超える卒業生を輩出している。
著者: 南部広孝
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報