駆込み訴え(読み)カケコミウッタエ

デジタル大辞泉 「駆込み訴え」の意味・読み・例文・類語

かけこみ‐うったえ〔‐うつたへ〕【駆(け)込み訴え】

江戸時代越訴おっその一。町役人などの手を経る正規の手続きをとらず、評定所奉行所、または幕府重臣領主などに直接訴え出ること。特別の理由がないかぎり、受理されなかった。駆け込み願い。駆け込み訴訟

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精選版 日本国語大辞典 「駆込み訴え」の意味・読み・例文・類語

かけこみ‐うったえ‥うったへ【駆込訴・駈込訴】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代の越訴(おっそ)一種。町村役人、代官などの手を経ないで、直接三奉行(寺社・町・勘定奉行)所、評定所、または領主その他の権力者の館に駆け込み訴え出ること。特別の理由がある以外は受理されなかった。駆け込み願い。駆込訴訟。駆け込み。
    1. [初出の実例]「駈込訴之儀は、其支配御代官を差越候事に候間、御定之趣を以て取上申間敷儀に候」(出典:徳川禁令考‐前集・第二・巻一五・明和二年(1765)三月)

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