骨法用筆(読み)こっぽうようひつ(英語表記)gu-fa-yong-bi

精選版 日本国語大辞典 「骨法用筆」の意味・読み・例文・類語

こっぽう‐ようひつ コッパフ‥【骨法用筆】

〘名〙 筆を用いた線描きによる形態の基本的描写をいう。中国南斉の画家謝赫(しゃかく)が、著書古画品録」中で述べた六つの作画技術の要目一つ六法の一つ。骨法。〔画筌(1721)〕

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デジタル大辞泉 「骨法用筆」の意味・読み・例文・類語

こっぽう‐ようひつ〔コツパフ‐〕【骨法用筆】

中国画で、しっかりした描線対象を確実に表すこと。→六法りくほう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「骨法用筆」の意味・わかりやすい解説

骨法用筆
こっぽうようひつ
gu-fa-yong-bi

中国,南斉の謝赫撰の『古画品録』に説く絵画の「六法」の第2にあたる規範。謝赫以前にも骨法の語は用いられているが,その意味は必ずしも明白ではない。対象の骨格を十分に表現しうる描線の意に解釈される。

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世界大百科事典(旧版)内の骨法用筆の言及

【骨法】より

…中国画の用語。5世紀,南斉末の画家,謝赫(しやかく)の画の六法の第二則〈骨法用筆〉に由来する。謝赫は絵画の骨格を形成するものは用筆すなわち線描だと考えた。…

※「骨法用筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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