高島岬(読み)たかしまみさき

日本歴史地名大系 「高島岬」の解説

高島岬
たかしまみさき

小樽市街の北方にある岬。東部は石狩湾に臨み、日和山ひよりやま灯台が置かれる。西にトド岩がある。谷口青山沿岸図(寛政一〇年、市立函館図書館蔵)では集落の手前の断崖の景観が描かれる。クルーゼンシュテルン「日本紀行」の一八〇五年五月四日条に「高島は四三度二一分および二一九度二九分の点にある。この岬のこれら三個の突端はすべて岩礁に取巻かれている(中略)この地方は住民がない訳でもないのに一般に何処にも耕作の跡が認められなかった」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高島岬」の意味・わかりやすい解説

高島岬
たかしまみさき

北海道西部,石狩湾にのぞむ岬。小樽港の北方に位置し,日和山灯台がある。付近の祝津は,かつてニシン漁で栄え,現在は小樽水族館,ニシン御殿,ヨットハーバーなどの施設が整った行楽地として有名海食崖が発達する岬以西の海岸は,ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属する景勝地

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